7月10日が納豆の日!?と言われる理由とスーパーで買えるおすすめ納豆ランキング
7月10日は納豆の日。
7月10日が(なっとう)という語呂合わせからですが、これが始まったのはいつからか、知っていますか?
そして納豆にはもう一日、記念日があります。
それは1月10日。この日は「糸引き納豆の日」とされています。
これも1月10日が(いと)という語呂合わせからなのですが、始まったのはいつからか、知っていますか?
今回はこの2つの納豆の記念日について調べてみました。
また後半は、スーパーで買える各地の納豆のランキングが発表されましたので、こちらについてもご紹介していきます。
この記事を見ていただければ、季節によって違う納豆の健康効果について詳しくなり、各地の人気の納豆ランキングを知ることで、ちょっとした話のネタにもなりますので、ぜひお付き合いください。
7月10日が納豆の日の理由
ではまず、7月10日の納豆の日について。
納豆の日は、1981年に関西納豆工業協同組合が、関西地方の納豆の消費量を増やす目的で制定しました。そのため、当初は関西地方限定の記念日でした。
当時、近畿、四国、中国地方の納豆の消費量は、東北、関東、北海道と比べるとかなり低かったようで、これを高める目的でつくられました。そして、これが上手くいったようで、11年後の1992年に、今度は全国納豆協同組合連合会が、あらためて記念日として登録したことで全国的な記念日になりました。
もともと日付などに語呂をつける習慣は昔からありました。その目的は「忘れないようにするため」です。語呂をつかえばリズムとともに脳に記憶されるので、覚えやすくなりますよね?
もう一つ、「縁起を担ぐ」という目的もあります。例えば語呂合わせで有名な11月22日は、1985年に「いい夫婦の日」と制定されました。この日は今でも入籍するカップルが多く、約700人に聞いた入籍日ランキングでも11月22日が1位でした。
こうして、ただの数字を語呂合わせにして、忘れないように、そして縁起を担ぐ、というのは言霊を大切にする日本独自の文化なのだとか。
これを商業的に利用したのが、7月10日の「納豆の日」でした。
最近では、11月11日がポッキーが4本並んでいるようだから「ポッキーの日」だったり、毎月29日が「肉の日」、15日が「いちごの日」だったりと、もはや やりたい放題な印象はありますが…納豆の日ができたのは今から40年以上前と比較的早いことからも、こういった記念日ブームの「火付け役」の1つでもあったようです。
そして1月10日の「糸引き 納豆の日」についても、「調べるまでもない」という声が聞こえてきそうですが、いちおう「いつごろ?」「だれが?」制定したのか?を調べてみました。
1月10日が糸引き納豆の日の理由
1月10日が(いと)ということで、糸引き納豆の日になったのは、7月10日の納豆の日が全国的になった後のようです。今度は、7月10日を全国規模の「納豆の日」にした全国納豆協同組合連合会が1月10日を「糸引き納豆の日」と制定しました。
これには、ちょうど受験シーズンでもありますので、「粘り強く合格を目指す」という意味も込めたそうです。
さらに、平安時代後期の武将・源 義家のエピソードも「糸引き納豆の日」の由来だという話もあります。
源 義家は馬のエサとして戦に携帯していた煮豆が、馬の体温で腐って糸を引いていたものを食べたことから、「糸引き納豆の始祖」とも呼ばれているそうなのですが、そんな源 義家が、奥州の支配者・清原氏の内紛に介入して起きた「後三年の役」を平定した時期にちなんで、1月10日を「糸引き納豆の日」とした、という話もあるそうです。
加えて、納豆の旬は1月~2月ということもあって、1月10日を記念日としました。
納豆にも旬があったんですね。
調べてみたのですが、納豆の原料となる大豆の収穫時期は、10月半ばから12月頃だそうで、この時期の大豆は余分な水分がないため、旨みが凝縮するのだとか。
そのため、この大豆を1月から3月に納豆にすると、ふっくらとした新豆の食感と甘みはそのままに、深い味わいの納豆が出来上がるそうです。
ちなみに「糸引き納豆」というのは、みなさまが普通に食べる納豆の別名称で、甘納豆や麹菌で発酵させた寺納豆と区別する意味でつかわれますので、いずれも「納豆の日」ということですね。
以上が、7月10日が「納豆の日」、1月10日が「糸引き納豆の日」とそれぞれ記念日になっている理由でしたが…みなさまはどう思われましたか?
制定したのは、同じ団体。
納豆の消費量を増やす商業的な狙いがあっての記念日ということで、下心を感じた人もいるかもしれません。
私もそう思っていたのですが、それだけではありませんでした。なぜなら、それぞれの時期に納豆を食べると、それぞれ違った健康効果が期待できるからです。
それぞれの日で違う健康効果
「納豆の日」と「糸引き納豆」の日の由来についてお伝えしてきましたが、実はこれらの日に納豆を食べると、それぞれ違う健康効果があることが分かりました。
「納豆の日」7月10日の時期 期待できる効果
まず、「納豆の日」である7月10日は、夏真っ盛りの時期。暑さや汗で体力が消耗しやすく、疲労や夏バテになりやすいですよね。そんな時に納豆を食べると、どんな効果があるのでしょうか?
納豆には、ビタミンB1やB2、B6などのビタミンB群が豊富に含まれています。
ビタミンB群は、糖質や脂質、たんぱく質などの栄養素をエネルギーに変える働きがあります。つまり、この時期に納豆を食べると、エネルギー代謝を高めて疲労回復に役立つのです。
また、納豆にはナットウキナーゼという酵素も含まれていますが、ナットウキナーゼは、血液中の凝固因子であるフィブリンを分解する働きがあります。
つまり、納豆を食べると、血液をサラサラにして血栓や動脈硬化を予防するということです。
さらに、女性には嬉しいお話。納豆にはイソフラボンという植物性エストロゲンが含まれているのですが、イソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンと似た作用を持ちます。つまり、納豆を食べると、女性特有の悩みや更年期障害を緩和する、ということです。
このように、納豆は夏に食べると様々な健康効果が期待できる食品なのです。
「糸引き納豆の日」1月10日の時期 期待できる効果
では、「糸引き納豆の日」である1月10日はどうでしょう?
1月10日は冬真っ只中の時期です。冬は寒さや乾燥で免疫力が低下しやすく、風邪やインフルエンザにかかりやすいですよね。そんな時に納豆を食べると、どんな健康効果があるのでしょうか?
納豆には、納豆菌だけでなく乳酸菌などの善玉菌が多く含まれているのですが、これらの善玉菌が、腸内環境を整えて免疫力を高める働きをしてくれます。つまり、この時期に納豆を食べると、風邪やインフルエンザなどの感染症に対抗する免疫力がつく、ということです。
また、納豆にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれていますが、カルシウムは骨や歯を丈夫にする働きがあり、マグネシウムは神経や筋肉の働きを正常にする働きがあります。
つまり、「糸引き納豆の日」に納豆を食べると、骨粗しょう症や筋肉痛などの予防に役立つ、ということです。
さらに納豆にはレシチンという成分も含まれているのですが、レシチンは、脳や神経の機能を向上させる働きがありますので、記憶力や集中力を高める効果を発揮します。まさに受験シーズンに食べておきたい食べ物だといえますね。
このように、「納豆の日」に食べても、「糸引き納豆」の日に食べても、納豆はその時期に合った健康効果が期待できるのです。たんなるPRではなく、ちゃんと食べることでメリットがある記念日だということですね。
ただ、そんな納豆も、食べ過ぎてしまってはいけませんので、1日2パックまでということも覚えておいてくださいね。
各地のスーパー納豆ランキング
2023年7月6日、東芝データ株式会社が電子レシートサービスのデータから、約130万人の納豆の購買データを統計化した結果が発表されました。
まず、エリア別で1年間に一度でも納豆を購入した人の割合ですが、最も高いのは北海道で93.6%。最も購入率が低かったのは近畿地方で74.7%という結果でした。ということは、少なくとも全国で75%以上の人が、1年間に一度は納豆を食べる、ということですね。
そして全国 11エリア毎の納豆の売れ筋ランキングがありました。
その一部をご紹介しますね。各地の売れ筋が発表されていました。
◆北海道地方
1位 タカノフーズ おかめ納豆 極小粒ミニ
2位 タカノフーズ おかめ納豆 旨味ひきわりミニ
3位 オシキリ 十勝納豆 小粒
◆関東地方
1位 タカノフーズ おかめ納豆 極小粒ミニ
2位 ミツカン 金のつぶ たれたっぷり!たまご醤油たれ
3位 ミツカン くめ納豆 北海道納豆ミニ
◆近畿地方
1位 ミツカン 金のつぶ たれたっぷり!たまご醤油たれ
2位 ミツカン 金のつぶ パキッ!とたれ とろっ豆
3位 なっとういち 「押すだけプシュ!と」超小粒
◆中国地方
1位 ミツカン 金のつぶ パキッ!とたれ とろっ豆
2位 タカノフーズ おかめ納豆 おかめ仕立てミニ
3位 ミツカン 金のつぶ たれたっぷり!たまご醤油たれ
◆九州地方
1位 タカノフーズ おかめ納豆 おかめ仕立てミニ
2位 マルキン食品 元気納豆 九州本仕込み納豆
3位 マルキン食品 国産ひきわり納豆 減塩あまかたれ
「あ、これ食べてる!」という納豆が、きっとあると思いますので、みなさまのエリアの納豆ランキング、ぜひご覧になってみてください。
納豆の日に入籍が多い噂
最後に「納豆の日」にまつわる噂がありましたので、ご紹介しましょう。
それは、納豆の日である7月10日に入籍や結婚するカップルが多い、というもの。
それはなぜかというと、「納豆のように粘り強く夫婦仲良く過ごしていけるように」という願いが込められているからであったり、納豆が大好きだから7月10日を選んだ、というカップルもいるという話なのですが…先ほどお伝えした約700人に聞いた入籍日ランキングでは、7月10日はランキング圏外でした。
ただ、結婚や入籍を「その日に選んだ理由」のランキングの3位に「語呂が良い日」とありましたので、その関連で7月10日を選んでいる人もいるのかもしれません。
粘り強く情報を探してみたのですが、7月10日に入籍や結婚をするカップルが多いということを裏づける具体的な情報は見つかりませんでした。
みなさまは、この噂、どう思われますか?
あ、ちなみに私は7月10日でも、1月10日でもありませんので、あしからず。
- 先輩カップルに聞いた人気の入籍日ランキング!その日を選んだ理由も教えて♪
https://www.anniversaire.co.jp/brand/omotte/magazine/tips/24151 - 130万人の最新レシートデータから見る、購買動向調査 7/10は納豆の日、納豆エリア別購入ランキング発表 納豆好きエリアは北海道・東北!
https://www.global.toshiba/jp/news/data-corp/2023/07/20230706.html - 7月10日は納豆の日!発祥や由来を学んでたくさん食べよう♪
https://macaro-ni.jp/87801 - 納豆の旬は1月って知ってた?「納豆のお年取り」「糸引き納豆の日」に食べたい!新年の納豆レシピ
https://haccola.jp/2021_01_05_10408/ - 関西納豆工業協同組合 | 一般社団法人 京都府食品産業協会
http://www.syoku-kyoto.com/organization/natto/ - 全国納豆協同組合連合会 納豆PRセンター
http://www.natto.or.jp/index.php