知らなかった納豆の9つのNG!本当にヤバいのか?を徹底解説!
みなさん、朝食に炊きたてのご飯に納豆と生卵…最高ですよね?しかし、間違った納豆の食べ方をすることで「歩けなくなる」、「癌のリスクが増加する」、「食べ方次第で死亡も」といった情報を目にしました。
納豆は健康に良い食べ物だと思っていたのに、食べ方によって、そんな危険性があるとなれば不安になりますよね?
そもそも、これらの情報は嘘や噂ではないのでしょうか?
そこで今回は、納豆にまつわるNGな食べ方9つを検証します。
また後半では私がハマって毎朝食べても飽きない、納豆の美味しい食べ方について紹介していきますので、最後までご覧くださいね。
この記事は動画を作成し、YouTubeにて公開中です
▼チャプター
00:00 身体に良くない食べ方がある?
00:42 (1) 毎食、納豆を食べるのはNG
02:06 (2) 卵と納豆を一緒に食べるのはNG
04:09 (3) 熱々のご飯に納豆はNG
05:42 (4) 納豆だけで食べるのはNG
07:11 (5) 混ぜずに食べるのはNG
08:29 (6) ひきわり納豆ばかり食べるのはNG
10:12 (7) 常温で放置するのはNG
11:18 (8) たまにしか納豆を食べないのはNG
12:47 (9) 血液の薬を処方されている人はNG
14:36 毎日食べても飽きない納豆の作り方
【NG 1つめ】 毎食、納豆を食べるのはNG
納豆に含まれる大豆イソフラボン。
イソフラボンとは、大豆に含まれる植物性エストロゲンの一種で、女性ホルモンに似た作用を持つことで知られていて、骨粗鬆症の予防や、更年期症状の緩和や、コレステロール値を改善する効果があります。
しかし、大豆イソフラボンを過剰に摂取すると、エストロゲンの作用が過度に強まることが懸念され、乳がんリスクを高める可能性があると言われています。また、納豆にはプリン体も含まれているため、尿酸値が高い人は注意が必要とされています。
▶このNGの検証
確かに大豆イソフラボンの過剰摂取にはリスクがありますが、適量を守れば問題ありません。これは他のどんな食品にもいえることで、毎食食べることが健康に良くないのはなにも納豆だけではありません。
なお、納豆については1日1パックであれば問題もなく、先のような健康リスクを抑えつつ、そのメリットのみを享受できます。
プリン体の含有量も100gあたり約70mgですので、1パックあたりのプリン体の含有量は30mgほど。
鶏ささみだと100gあたり約150mg、鶏レバーなら100gあたり約300mgと納豆の4倍以上ですので、気にするなら、むしろこれらの食品も含めて考えなければいけませんね。
【NG 2つめ】生卵と納豆を一緒に食べるのはNG
納豆に含まれるビオチン。
ビオチンとは、ビタミンB群の一種で、皮膚や粘膜を健康に保つ働きや、糖質の代謝をサポートする働きがあります。
しかし、生卵の卵白に含まれるアビジンという成分が、ビオチンの吸収を妨げることが知られています。そのため、納豆と生卵を一緒に食べると、ビオチンの効果が得られない可能性があると言われています。
▶このNGの検証
確かに、生卵の卵白に含まれるアビジンがビオチンの吸収を阻害することは事実です。
しかし、卵黄には納豆に含まれるビオチンの約4倍の量が含まれていることをご存知でしょうか?
つまり、卵白に含まれるアビジンがビオチンの吸収を阻害することに間違いありませんが、それ以上にビオチンが増えることを考えれば、その影響をそれほど心配する必要はないのではないでしょうか。
なお、ビオチンは納豆だけでなく、多くの食品に含まれています。
・卵黄(1個あたり約10mcg)
・ナッツ類(アーモンド100gあたり約50mcg)
・レバー(牛レバー100gあたり約27mcg)
・魚類(サーモン100gあたり約5mcg)
・ナッツ類(ピーナッツ100gあたり約17mcg)
・葉物野菜(ほうれん草100gあたり約6mcg)
またビオチンは微量ながらも腸内細菌によっても合成されるビタミンであり、通常の食生活で欠乏することはほとんどない栄養素といわれています。
つまり、普段通りに「納豆に生卵」で問題ないということです。
あとは好みで、生卵の白身が苦手な方は加熱すれば、おまけでアビジンが不活性化してビオチンの吸収が阻害されなくなりますが、生卵が好きなのにアビジンを気にして生卵をガマンするほどではないと思います。
納豆と生卵を組み合わせた「納豆卵かけご飯」は、日本の伝統的な食べ方であり、味と栄養のバランスがとれた食べ方ですので、安心して食べましょう。
【NG 3つめ】熱々のご飯に納豆はNG
納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」。
ナットウキナーゼは、納豆菌が作り出す酵素で、血液をサラサラにする効果が期待されています。
しかし、ナットウキナーゼは熱に弱い性質があり、70度以上の高温で加熱するとその効果が失われると言われています。そのため、熱々のご飯に納豆をかけて食べると、ナットウキナーゼの効果が減少する可能性があると言われています。
▶このNGの検証
確かに、ナットウキナーゼは熱に弱く、50度で活性が低下し70度で死滅し始めることは事実でした。
ただ、納豆汁に入れる程度(90℃前後で数分)ではほとんど死滅せず、長時間煮込んだり、揚げたり、炒めたりして100℃以上で調理して、やっとある程度が死滅する、という情報がありました。
ちなみに炊きたてご飯の温度帯は65〜80℃ですので納豆汁や揚げ物、炒め物よりも温度は低いです。なので炊きたてご飯であっても、ご飯の温度が納豆に伝わる前に食べる、あるいは納豆とご飯を混ぜれば温度は下がりますので、ナットウキナーゼの減少についてそれほど考える必要はないと思います。
また、納豆にはナットウキナーゼ以外にもビタミンK2や食物繊維、人体に良い影響を与える微生物である納豆菌が含まれていますが、これらの成分はご飯の温度では影響を受けません。
それでも気になる方は、少しご飯を冷ましてから納豆をかけても良いですが、納豆を熱々のご飯と一緒に食べることが好きな方は、そのまま楽しんで問題ないと思います。
【NG 4つめ】納豆だけで食べるのはNG
納豆の健康効果を最大限に引き出すには納豆だけで食べるのはNG、という情報もあります。
納豆には納豆菌が豊富に含まれていますが、食物繊維の豊富な食品と一緒に摂取することで、より腸内環境が整い、より高い健康効果を得られることがその理由でした。
▶このNGの検証
確かに、納豆だけで食べるよりも、めかぶやオクラ、たまねぎなどの食物繊維が含まれた食材と組み合わせると、より高い健康効果が得られることは事実で、一緒に食べることで、納豆菌の効果をサポートし、腸内環境をより良くする効果が期待できそうです。
ただ、そもそも納豆自身にも食物繊維が含まれています。
納豆1パック(45g)には約1.6gの食物繊維が含まれており、これは腸内環境を整えるのに十分な量です。ですので納豆だけで食べても、同様に腸内環境は良くなります。
つまり、納豆だけで食べることが決して健康に悪いわけではありませんし、さらなる腸内環境の向上を目指して食物繊維が豊富な食材と組み合わせることは理想的ではありますが、忙しかったり、手軽に食べたければ納豆だけで問題ないです。
また納豆の混ぜ物については、人によって好みが分かれるところだと思いますので、身体に良いからといって苦手な食材を無理に納豆に混ぜるくらいなら、そのまま食べたほうが心の健康的には良いと思います。
【NG 5つめ】納豆を混ぜずに食べるのはNG
納豆は混ぜることで独特の粘りが出ますが、この粘りの白い糸こそ、うまみ成分のグルタミン酸が長くつながったものでポリグルタミン酸と呼ばれるものです。
納豆を混ぜることで、ポリグルタミン酸が活性化し、うまみ成分のグルタミン酸が生成されますが、納豆を混ぜずに食べると、本来の美味しさが得られないとのことでした。
▶このNGの検証
確かに、納豆を混ぜることでポリグルタミン酸が生成され、うまみ成分が増します。
実際に、納豆を50回以上混ぜると、粘りが増し、風味や食感が良くなります。また、混ぜることで納豆菌が活性化しますので、腸内環境を整える効果が高まるそうです。
しかし、納豆を混ぜずに食べるのはNGといわれるほどか?というと、そんなことはありません。納豆にはビタミンK2や食物繊維、タンパク質、ナットウキナーゼなどの栄養素が豊富に含まれており、混ぜずに食べてもこれらの栄養素はそのまま摂取できます。
混ぜることによって風味や食感が良くなるのは事実ですが、ネバネバが苦手な人は混ぜずに食べたほうが美味しく感じるかもしれません。
つまり、納豆を混ぜたほうが好きな人にとっては混ぜたほうが風味や食感を楽しむことができる、という話でした。
【NG 6つめ】ひきわり納豆ばかり食べるのはNG
今度は、ひきわり納豆について。
ひきわり納豆は皮を取って小さく刻まれた大豆から作られているため食べやすさや消化の良さから人気があります。
しかし、一方でひきわり納豆は一般的な納豆よりも食物繊維の含有量が少ないとされていることから、ひきわり納豆ばかり食べるのはNGとのことでした。
▶このNGの検証
確かに、ひきわり納豆は製造過程で大豆の皮が取り除かれるため、食物繊維の含有量が一般的な納豆に比べて少ないことは事実です。
ただ納豆1パック(45g)には約3.4gの食物繊維に対して、ひきわり納豆にも1パックあたり約3.0gの食物繊維が含まれてはいますので、その差は1割ほど。ひきわり納豆でも、十分な食物繊維量を摂取することができます。
また、他の食物繊維を多く含む食品(野菜、果物、全粒穀物など)を一緒に摂取すれば、食物繊維の不足を簡単に補うことができます。例えば以下の食品には豊富な食物繊維が含まれています。
・ブロッコリー(100gあたり約3.3g)
・ほうれん草(100gあたり約2.2g)
・りんご(1個あたり約4.4g)
・オートミール(100gあたり約10g)
・キノコ類(100gあたり約2.7g)
これらの食品をバランスよく食事に取り入れることで、ひきわり納豆でも十分です。むしろ、ひきわり納豆は消化が良く、食べやすいので、消化器系に問題がある人やいつもと違う納豆のバリエーションを増やしたい人にとっては好ましい納豆だといえます。
【NG 7つめ】常温で放置するのはNG
納豆は冷蔵保存が基本であり、常温で放置すると、納豆の風味や食感が変わるだけでなく、品質が劣化する可能性があります。
特に、納豆を常温で長時間放置すると、納豆菌が活発に活動しすぎてアンモニア臭が強くなり、食べづらくなることがあります。
▶このNGの検証
確かに、納豆を常温で長時間放置すると、納豆菌の活動が活発になり、風味や臭いが変わります。特に夏場などの高温環境では、納豆がさらに発酵してしまい、アンモニア臭が強くなるため、食べづらくなる可能性があります。
しかし、常温で置きっぱなしにすることが良くないのは納豆に限った話ではありません。また、食べる前に常温に戻す程度であるなら、むしろ納豆の風味は豊かになります。
冷蔵庫から出したばかりの固く冷たい納豆が苦手な人であれば、少し常温に戻してから食べるのも納豆本来の風味や食感を楽しむことができるので、ちょうど良いと思います。
【NG 8つめ】たまにしか納豆を食べないのはN
納豆は発酵食品であり、腸内環境を整える効果が期待できます。
腸内環境の改善にはヨーグルトと同じように継続的な摂取が重要であり、たまにしか納豆を食べないと、その効果が十分に得られないと言われています。
腸内細菌の変化には数週間から数ヶ月の時間がかかるため、毎日少しずつでも継続して食べることが推奨されています。
▶このNGの検証
その通りで腸内環境を整えるためには、継続的な摂取が効果的です。腸内細菌のバランスを改善するには、納豆のような発酵食品を日常的に取り入れることが理想的です。納豆に豊富に含まれる納豆菌を継続して摂取することで、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える効果が期待できます。
しかし、たまにしか納豆を食べないからといって健康に悪いわけではありません。
納豆はそれ自体が非常に栄養価の高い食品であり、タンパク質、ビタミンK2、食物繊維、ナットウキナーゼなど、多くの健康成分を含んでいますので、これらの栄養素は、たまに食べるだけでも身体に良い影響を与えます。
また納豆だけでなく、ヨーグルト、キムチ、味噌、ぬか漬けなどの発酵食品を食べることで腸内環境を整えることは可能です。
もちろん、継続して食べるにこしたことはありませんが、ライフスタイルや好みに合わせて、無理なく楽しむことが大切だと思います。
【NG 9つめ】血液の薬を処方されている人はNG
「ワルファリン」などの血液をサラサラにする薬を服用している人が納豆を食べるのはNGとされています。
これは、納豆に含まれるビタミンKが血液を凝固させる作用を持つため、ワルファリンの効果を弱めてしまうためです。ビタミンKがワルファリンの抗凝固作用を打ち消すことで、血液が固まりやすくなり、薬の効果が十分に発揮されなくなることが懸念されるため注意が必要です。
▶このNGの検証
これはその通りで、ビタミンKがワルファリンの効果を弱めることは医学的に証明されています。納豆にはビタミンKが豊富に含まれており、ワルファリンを服用している人が納豆を摂取すると、血液凝固のバランスが崩れ、血栓のリスクが高まる可能性があります。したがって、ワルファリンを服用している人は、納豆の摂取を避けるべきです。
他にもクロレラや青汁なども、納豆と同様にビタミンKを多く含むため、同様に摂取を避ける必要があります。
しかし、これはワルファリンなどの抗凝固薬を服用している人に限ってのお話。
ビタミンKは健康な人にとって重要な栄養素であり、骨の健康を維持し、血液凝固を正常に保つ役割がありますので、そういった処方をされていない人にとっては問題ありません。
もしワルファリンなどの抗凝固薬を処方されてるようであれば、納豆による身体への影響は数日間続くそうなので、担当医師に相談するようにしてください。
ということで以上、9つの納豆の食べ方に関するNGを検証でした。
いかがだったでしょうか?
ここからは、実際に私がハマって毎朝食べても飽きない、納豆の美味しい食べ方について紹介していきましょう。ちょっと手間がかかりますが、毎日食べても飽きない納豆のレシピですので、ぜひお試しください。
毎日食べても飽きない納豆の作り方
この作り方は「吉兆の料理人が暴露 納豆ご飯はこうやって作る」という動画を参考にしたレシピです。
「たたきネギ卵納豆ごはん」
- まずネギをみじん切りにします。
- そこに納豆も加えて、叩きます。
- 卵を卵白と黄身に分けます。
- 卵白と叩いた②を混ぜてふっくらさせます
- 炊きたてご飯に④を乗せて、最後に黄身を乗せて
- 仕上げに醤油か、納豆のタレとお好みで辛子をかけて完成!
これにお好みで、揚げ玉や青のりをかけるのもOK。
スプーンのほうが食べやすいです。
卵のふわっとした食感と納豆とネギの舌触りが絶妙で毎朝食べても飽きません。叩いた後の包丁とまな板を洗うのは、ちょっと面倒ですが、それを補って余りあるほどの美味しさですのでぜひお試しあれ。
- 効果が台無しに!?納豆の残念すぎる食べ方5つ
https://news.infoseek.co.jp/article/lar_543035/#goog_rewarded - 実はNGな「納豆の食べ方」3つ
https://tsuyaplus.jp/archives/39628/2 - 納豆と相性のいい・悪い食べ合わせ食材とは?プラスワンして栄養効果を高めよう
https://www.food-joint.shop/column/20200531/ - アツアツのご飯に納豆を乗せて……はじつはNG!? 納豆の栄養を損わない食べ方とは
https://39mag.benesse.ne.jp/housework/content/?id=96975 - その食べ方NGかも!納豆の「栄養を損なわない食べ方」とは【管理栄養士回答】
https://melos.media/wellness/158395/#google_vignette - 納豆のNGな食べ方と美味しい食べ方
https://dime.jp/genre/597481/ - 老舗料亭「吉兆」の料理人が暴露!「納豆ご飯」はこう作ると最高に美味い!!
https://vt.tiktok.com/ZS2Ynyabx/