はちみつ公正取引マークのはちみつは偽物!と言われる理由

2025年3月30日

はちみつ公正取引マークのはちみつは偽物!と言われる理由
はちみつ公正取引マークのはちみつは偽物!と言われる理由

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みなさん、はちみつは好きですか?
そしてはちみつについているこのマークを知っていますか?

公正取引マーク

この公正マークは、安心安全なはちみつであることを「一般社団法人 全国はちみつ公正取引協議会」が認めたものです。
2023年3月の食品新聞には、この協議会の会員が農林水産省のブースに出展し、この公正マークのPR活動をした記事が載っていました。

しかし、実はこのマークには深い闇があることをみなさまは知っていたでしょうか?
なんと過去に、このマークを発行する複数の協議会員が偽装や不祥事をして新聞沙汰となったのです。
そして、先の公正マークをPRをしていたはちみつメーカーも、過去に中国産のはちみつが70%も入ったはちみつを「国産純粋はちみつ」として販売していたことを認めました。

調べるまで私は知りませんでしたが、その闇の深さに驚きを隠せません。
そこで今回は公正マークに隠された秘密についてお送りしていきましょう。

この記事は動画を作成し、YouTubeにて公開中です

▼チャプター
00:00 オープニング
01:22 働いていた人の告白
03:05 読売新聞のスクープ
06:57 ありえない偽装
08:39 中国産 国産はちみつ
10:21 衝撃のまとめ
12:18 公正マークの真の意味

国産はちみつの現場にいた人の告白

まず、今回のことを調べながら真っ先に思い浮かんだのは、ある動画に書き込まれていたはちみつの生産現場で働いていた人によるコメントでした。

「どこのスーパーにも並んでる某有名メーカーの製造工場で働いてました」とするAさんからは次のようにコメントがありました。

蜂が羽根で乾かしていない水分量の多い蜜を、高密度フィルターや珪藻土を使って濾過し、それを高温で煮詰めて水分を飛ばし、粘度を高めてから 複数の糖類で甘みを足していた。
理由は 蜂が羽根で乾かすのは時間がかかるらしく 値段も高くなるから。
スーパーに並んでる1000円以下の安いはちみつは、あくまではちみつ風の糖類だと言う事です。
プロポリスなどの抗菌作用は全く無いので、健康の為と思って買われてる方は養蜂家の方が作られて販売されてるはちみつを買われて下さい。

また、「はちみつを扱う工場で働いていた時期がある」とするBさんからは、こんなコメントもありました。

1日の終わりに ドラム缶の中国産はちみつをタンクにいれ、翌朝までタンク内で撹拌・加温(65℃)し続け、翌日にそれを機械で充填、国産物としてネットで販売していました。
そこでは、蜜温を高くして流動性を上げることで、充填速度を上げて生産性を高めるための加温でした。
悲しいですが、こんな企業が日本には当たり前のようにあります。

これらはもちろん、匿名ですので真偽は分かりません。
ただ、実にリアルで生々しかったので、とても印象に残っています。

はちみつについて知らなかった時は「とりあえず国産を買えばよい」なんて思っていましたが、今思えば その考えは限りなく間違いに近い安易なものでした。

なぜなら、この公正マークを調べていくうちに、先の2人のコメントがかなり核心に近い真実だという思いに駆られるようになったからです。

2007年5月の読売新聞のスクープ

そもそも「純粋はちみつ」という表示ってちょっと変だと思いませんか?
つまり、このような表示をするようになったのは、純粋でないはちみつがあるからに他なりません。

そんな「純粋はちみつ」と表示し、公正マークが貼られたはちみつが、実は偽装であったという記事が2007年5月14日の読売新聞にスクープされました。

はちみつ商品に関する適正表示を推進する社団法人「全国はちみつ公正取引協議会」の定期検査で、規約に反して人工甘味料などの混入が疑われる商品が、過去7年間で延べ120点、検査対象の約2割に上っていたことが、読売新聞の入手した資料でわかった。

いずれも「純粋はちみつ」のラベルを付けており、「偽はちみつ」が出回っている可能性がある。同協議会は、各業者に注意や警告しただけで十分な調査をせず、検査結果も公表していない。公正取引委員会では問題を重視し、調査に乗り出した。

同協議会は景品表示法に基づき、公取委の認可を受け設立された公的機関。年1回の定期検査では、会員業者が扱う商品から100点前後を選び、専門の分析機関に依頼して成分鑑定などを実施している。

混入の疑いは、異性化糖(でんぷんなどを原料とする人工甘味料)と、水あめ類の含有を調べる検査で浮上した。2000~2006年度の検査対象は延べ610点で、他の成分の混入を示す陽性となったのは、異性化糖の検査では同100点、水あめ類の検査で同20点だった。

はちみつは日本農林規格(JAS)による基準がないため、同協議会が公正競争規約に定める基準が、国内唯一の指標となる。それによると、はちみつは「みつばちが花みつを採集し、巣に貯え熟成した天然の甘味物質」で、異性化糖や水あめなどの混入商品は「純粋はちみつ」とは表示できない。

昨年10月には農林水産省の調査で、当時、同協議会の会員だった都内の業者が、コストダウンのため、2割もの異性化糖で水増しした商品を「純粋はちみつ」として販売していたことが発覚、不適正な表示だとしてJAS法違反で改善指示を受けた。この業者の場合、同協議会の定期検査でも異性化糖が検出されたことがある。

同協議会では陽性反応が出た場合、業者に注意文書を送り、2~3回目になると警告している。規約では、違反者には事情聴取など必要な調査を行い、警告した時は文書で公取委に報告すると定めているにもかかわらず、同協議会は事情聴取を怠り、公取委への報告を一度も行っていなかった。7年間の全検査では延べ21業者に警告し、同141業者が注意とされたが、いずれも個別の業者名は公表されていない。

同協議会は「同業者間では踏み込んだ調査がしにくく、人員が限られていることもあり、手続きを怠ってしまった」と説明する。

NPO法人「食品と暮らしの安全基金」の小若順一代表は、「検査の結果は消費者にも広く公開すべきだ。
協議会は形骸化しているのではないか。真のチェック機関をつくることが必要だ」と指摘している。

2007年5月14日の読売新聞

なお、この公正マークは1枚4円で販売されているとのこと。
これと年会費で全国はちみつ公正取引協議会は運営されているそうです。

この問題は結局、越冬させるために蜜蜂に与えていた人工甘味料が残留したことが原因であったして、その上で全国はちみつ公正取引協議会は「消費者にはちみつへの大きな疑惑を与えた」と謝罪したと2007年8月28日の朝日新聞で報じられました。

これで事態は収束し、再発防止に努めるようになったと思ったのですが、そんなことはありませんでした。

2009年に衝撃の偽装問題が発覚

2009年5月20日、農林水産省は大手ハチミツメーカー「ボーソ―ハチミツ」に対し、少なくとも2007年12月から2009年3月までの間、同社が販売した計1,523トンほどについて、濃度の偽装あるいはハチミツそのものが配合されていない商品があったとして、改善命令を出しました。
発覚した偽装内容は以下の通りでした。

加糖はちみつ「はちみつ(中国産)60%」と記載。しかし実際には25%程度しか使用せず。
はちみつシロップ「蜂蜜20%入り」と記載。しかし実際には7.5%-15%程度しか使用せず。
精製はちみつはちみつを使用せず。ぶどう糖と果糖を水に溶かして使用。
純粋はちみつ純粋と表示したが、異性化液糖などを最大50%使用。
アカシア精製はちみつぶどう糖や果糖を水に溶かしたものを85%-90%使用。
製菓用蜜 LA果糖やぶどう糖、水あめを使用しているにも関わらず果糖ぶどう糖液糖と伝える。
ティーハニー原材料のハチミツを規定よりも少ない配合で製造。実際の配合割合を伝達せず。

なお「ボーソーハチミツ」は2006年にも同様の偽装を行っていたことを確認して改善の指示を出していたにもかかわらず、農水省には虚偽の書類を提出し、偽装を継続していましたが内部告発によって発覚したそうです。

なお、この「ボーソーハチミツ」の前身である「房総養蜂園株式会社」の名前が、2002年の「全国はちみつ公正取引協議会」の会員名簿に載っていたことを確認しています。

それから2ヶ月後の2009年7月に、今度は中国などの外国産ハチミツを最大70%混ぜたものを「国産純粋はちみつ」と表示して販売していたというニュースが報じられました。

中国産ハチミツを国産純粋はちみつと偽装

はちみつ産地偽装で是正指示/農水省、「埼玉養蜂」に

農林水産省は31日、「国産純粋はちみつ」と表示しながら、中国など外国産のはちみつを最大70%混ぜて販売していたとして、「埼玉養蜂」(埼玉県鴻巣市に対し、日本農林規格(JAS)法に基づき是正を指示した。

農水省によると、国産はちみつは中国産と比べ約4~5倍の価格差があり、同社は「国産の仕入れが困難になり、2006年ごろから始めた」と偽装を認めているという。

産地偽装が確認できたのは2008年3月から今年5月まで、スーパーやインターネットなどで全国の消費者向けに約7万個販売された14商品。商品名に「国産」と表示したり、原材料欄に「国産はちみつ」とだけ記載しているにもかかわらず、実際には価格の安い中国やハンガリー、アルゼンチン産を混ぜていた。

今年3月に関東農政局【かんとうのうせいきょく】に情報提供があり発覚。6月から同局などが調査をしていた。

2009年7月31日の四国新聞より

こちらは2009年7月31日の四国新聞の記事です。

そして、この「埼玉養蜂」こそが、冒頭でお伝えした農水省の展示ブースに出展し「はちみつの公正マークの存在の認知を高めて安心安全なはちみつをPRしていきたい」そう語った、まさにその会社でした。

正直、これには開いた口が塞がらなかったのですが、とはいえ、今から14年前のこと。
その年月は短いのか?あるいは十分なのか?
そして、この過去の事実をどう受け止めるか?はみなさんにお任せしますが、とりあえずこの「公正マーク」には、そういう闇が隠れていたということに私は衝撃を受けました。

そしてやはり、この件も内部告発によって発覚したのでした。

まとめ

ここまでご覧いただいた方の気持ちを重くしてしまったことに、心から申し訳ない気持ちを引きずりつつ…今回のまとめです。

「一般社団法人 全国はちみつ公正取引協議会」が認めた「公正マーク」ですが、このマークには驚くべき過去が隠されていました。

2007年5月の不適正表示の問題では

全国はちみつ公正取引協議会が行った定期検査で、異性化糖や水あめなどが混入した商品が、過去7年間で約2割にのぼっていたことが分かりました。
これらの商品はすべて「純粋はちみつ」のラベルや公正マークを付けられた偽、ハチミツとして出回っていた可能性があり、そういった事実を全国はちみつ公正取引協議会は公正取引委員会へ報告していませんでした。

結局、この問題は越冬させるために蜜蜂に与えていた人工甘味料が残留したことが原因であったとして、全国はちみつ公正取引協議会は「消費者にハチミツへの大きな疑惑を与えた」と謝罪したが、その後も協議内のハチミツメーカーによる不祥事は起きています。

2009年5月に発覚した問題では

2006年に同様の偽装が発覚したにもかかわらず、虚偽の書類を提出して偽装を継続。
はちみつの濃度や配合量を偽装するにとどまらず、はちみつ自体が入っていない商品をはちみつと称して、2007年12月から2009年3月までに1523トンもの量を出荷していたことが内部告発で発覚しました。
農林水産省から改善命令を受けた「ボーソーハチミツ」は、当時「全国はちみつ公正取引協議会」に入会していました。

2009年7月に発覚した問題では

「国産純粋はちみつ」と表示しながらも、中国など外国産のはちみつを最大70%混ぜて販売していたことが内部告発により発覚した「埼玉養蜂」。農水省は是正を指示し「埼玉養蜂」は「国産の仕入れが困難になり、2006年ごろから始めた」とこれを認めました。

この「埼玉養蜂」は、14年経った今も「全国はちみつ公正取引協議会」の会員として、公正マークの認知を広め、安心安全なはちみつをPRしています。

以上が、はちみつの公正マークに隠された驚くべき過去でした。
みなさまは、どう思われたでしょうか?

締めくくり

はちみつには健康に良いとされる成分が含まれており、多くの人々に愛されている食品です。

この品質と安全性を保証する「公正シール」ですが、その過去には驚くべき不祥事があったことを知りました。

「公正マーク」を発行する「全国はちみつ公正取引協議会」には、それまで不正や偽装をするメーカーが複数所属しているだけでなく、協議会もそれを明るみには出さない体質がある組織であることを知りました。これには驚きを隠せません。

過去の不正がある以上、「公正マーク」を発行する「全国はちみつ公正取引協議会」には消費者に対する信頼回復が求められます。より一層、品質に対する管理が強化され、正真正銘の純粋はちみつである証拠が「公正マーク」であるよう願いつつ、消費者である私たちも、はちみつの品質に関する情報をしっかりと収集し、信頼のおけるはちみつを選択できるようになるべきだと強く感じました。

この記事が、それに一役、買えているようでしたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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非加熱のはちみつを生産する人たちには自然のあるべき姿を尊重する信念があります。
ただ、産地・生産者・採取される年によって味わいが異なることや、生産コストがかかるため価格が高くなる点は覚えておく必要があります。

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参考にさせていただきました Thank you!