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国産はちみつが良い!と言えない理由とおすすめ海外はちみつ5選

2025年3月30日

みなさん、はちみつは好きですか?
国産のはちみつのほうが海外産よりも品質や安全面で優れていると思いきや、必ずしもそうではないようです。

なぜか?日本は養蜂の歴史が浅いはちみつ後進国だからです。

もちろん、今では国産でも海外産でも良いものは良いのですが、驚くべきことにヨーロッパにははちみつへの厳しい基準を定めた法律まであります。

そこで今回は、ヨーロッパのはちみつの歴史を調べてみました。

後半でははちみつ純正法のもとつくられたオススメの海外はちみつを紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事は動画を作成し、YouTubeにて公開中です。

▼チャプター
00:00 必ずしも国産が良いと言えない
01:26 海外の養蜂の歴史
02:39 日本の養蜂の歴史
03:54 逃げるミツバチの謎
06:17 はちみつ純正法とは?
08:33 オススメの海外産はちみつ
10:55 今回のまとめ
13:04 大事なことは…?

ヨーロッパと日本とのはちみつの歴史

イギリスには 「The history of honey is the history of mankind.(はちみつの歴史は人類の歴史)」という古いことわざがあるのですが、この言葉が示すようにヨーロッパにおいて養蜂の歴史は人類の歴史といわれるほど古いことが分かります。

調べたところ、紀元前6000年ごろのスペインの洞窟の壁画にははちみつが採取されている様子が描かれていて、紀元前5000年ごろには養蜂家が登場し、エジプトやギリシャなどの古代文明において重要な存在となっていました。実際、ギリシャ神話には「アリスタイオス」という養蜂の神様が登場します。

『アリスタイオス像』ルーブル美術館 ウィキペディアより引用

また中世ヨーロッパでは砂糖が非常に高価な甘味として1キロ約4万円ほどで取引される超高級品だったため、はちみつはその安価な代替品として広く食されていたそうです。今と全く逆ですね。

近代に入ってからもヨーロッパにおける養蜂は盛んで、1976年にははちみつの品質や安全性を定めた「はちみつ純正法」という法律が制定されました。それくらいヨーロッパにおいて養蜂は長い歴史を経ながら、人々の生活に深く関わってきたことが分かりました。

日本ではというと・・・

今から約1400年前の642年の飛鳥時代に今の韓国である百済(くだら)から来た人が養蜂を試みたものの失敗した、という記述が日本書記に語られており、これが日本の養蜂の起源といわれています。

その後、平安時代から江戸時代にかけては、野生ミツバチからの自然農法的に採取されていたため少量でかつ高価だったこともあり神事や医療用途でのみ使われていました。

それから数百年経った江戸時代になってやっと巣箱を使った養蜂が行われるようになり、明治時代に入ってからセイヨウミツバチが輸入され、ヨーロッパから養蜂技術がもたらされたことで生産量が増え、人々の手に渡るようになったそうです。

つまり、日本で養蜂によるはちみつが一般的になったのは150年ほど前とヨーロッパよりもかなり新しく、ゆえに日本ははちみつ後進国だといわれているのです。

ただ、気になることがありました。
それは、飛鳥時代にはすでに養蜂の記録があるのに、なぜ明治時代まで間が開いてしまったのか?ということ。調べたところ、これには日本とヨーロッパとの蜜蜂の違いが深くかかわっていることが分かりました。

ただ、気になることがありました。
それは、飛鳥時代にはすでに養蜂の記録があるのに、なぜ明治時代まで間が開いてしまったのか?ということ。調べたところ、これには日本とヨーロッパとの蜜蜂の違いが深くかかわっていることが分かりました。

逃げるミツバチ、逃げないミツバチ

日本の在来種であるニホンミツバチと、明治時代以降に持ち込まれた外来種であるセイヨウミツバチには、養蜂をする上で重大な違いがあるという文書を見つけました。「トウヨウミチバツはなぜ逃げるのか」という論文です。

詳しくは玉川大学学術リポジトリ「ミツバチ科学」第17巻2号のリンクからご覧いただけるのですが、要するにトウヨウミツバチに分類されるニホンミツバチは、セイヨウミツバチに比べて小さいため作り出す蜜の量が少ないだけでなく、逃去性(とうきょせい)が高いそうです。逃去性とは、アリやスズメバチやその他の天敵から逃れるためであったり、季節ごとにより適した気候を探すために巣ごと捨てて家出してしまうことであり、これが最も養蜂を事業化するうえで困難な要因となっていると書かれていました。

たしかに家出されれば、はちみつの生産量はゼロになるわけですから、そういったニホンミツバチの性質が長きにわたって養蜂の発展を難しくしていたと考えると、とても納得がいきました。

一方で、セイヨウミツバチは身体が大きいため作り出すはちみつの量が多く、加えて逃去性が低い、つまりは家出することがあまりないため、ヨーロッパの養蜂の発展に大きく寄与したといわれています。これについては、人間の都合の良いように長い歴史を経て進化していった、という説もあるようです。ただセイヨウミツバチはダニや病気に弱かったり、日本ではヨーロッパに存在しない天敵のスズメバチに1対1で戦いを挑んで全滅したりするなどのトラブルがあるため、小まめなお世話をしなければならないそうです。

この違いについて、ニホンミツバチは「野生」セイヨウミツバチは「家畜」と例えている人もいますが、たしかに的を得ていると思いました。

なお近年では在来種であるニホンミツバチによる養蜂を個人を中心に始める人が増えているようで、調べたところ300gで5,000円以上するかなり高価なものもありましたが、これも家出されずにお世話し続けた恩返しだと思えば安いのかもしれません。

ニホンミツバチでつくられたはちみつは、フルーティーで濃厚な味わいがあり、花粉を多く含むため栄養価が高く、抗菌作用・抗酸化作用などの健康効果が期待できるなどの特徴があるとのことでした。

厳しい法律に守られたヨーロッパのはちみつ

ここからは、ヨーロッパのはちみつについての基準を定めた「はちみつ純正法」という法律について調べてみました。

はちみつ純正法とは、1976年に定められたヨーロッパにおけるはちみつの品質基準を定めた食品法で、ミツバチへの投薬や農薬の規制、はちみつの糖度や酵素など厳しい基準が設けられています。この法律によって消費者は安心して純粋なはちみつを手に入れることができています。

中でもドイツの基準はヨーロッパで最も厳しく、糖度やHMF(ヒドロキシメチルフルフラール)という加熱によってできる物質だけでなくはちみつに含まれる酵素についての規定もあるそうです。この酵素ですが、はちみつの重要な成分であるものの、アメリカやオーストラリアや、日本においてもそのような規定はありません。しかし、ドイツには70年以上前の1931年から酵素についての基準がありました。

このような規制が必要だったのは、それだけ消費者が天然のはちみつを求めていたからであり、一方では海外産の安価で添加物が入ったはちみつを規制することで、国内の養蜂家を守るためでもありました。

実際、ドイツでは養蜂家が減っていて国の援助なしでは収入的にやっていけなくなっているそうです。このような背景で「はちみつ純正法」という法律が制定されたのでした。

では日本は?というと、表示についての偽装や、農薬や添加物、製造方法に衛生的な問題があった場合には景品表示法や食品衛生法といった法律はありますが、はちみつの品質について定められた法律はありません。

ただ、その代わりに「国産天然はちみつ規格指導要領」という一般社団法人日本養蜂協会が制定した品質規格があるのが現状です。

これも日本とヨーロッパとではちみつが人々の間でどれほど定着してきたか?という差もありますが、法律で厳しく規制されているヨーロッパに対し、そのような厳しい規制まではない日本とを比較すると、もしかすると国産のはちみつのほうが品質や安全性にバラつきが出ているかもしれません。みなさんはどう思いますか?

オススメの海外産はちみつ

ここからは、オススメしたい海外産はちみつを紹介していきましょう。
これだけお話ししましたから、やはり気になるのは「はちみつ純正法」で品質を厳しく規制しているドイツ産のはちみつです。

調べたところ、ドイツは国民一人あたりのはちみつの年間消費量は1キロと世界でもトップレベルで、よく食されています。その食べ方は私たちと同じようにパンやヨーグルトに合わせるだけでなく、クリスマスにははちみつを使った伝統的なお菓子を作ったり、はちみつでお酒も造っていたそうで、ドイツの人々にとってはちみつはなくてはならない食材の一つのようです。

そんなことを調べながら、即座にポチったのが、こちらのブラム社の「バリムハニ―」です。ブラム社は1954年創業のメーカーで、2012年には国際味覚審査機構で優秀味覚賞を受賞するなど定評があり、日本をはじめ30以上の国に輸出しているはちみつメーカーです。この「バリムハニ―」のサイトを見て興味深かったのが、その種類の豊富さです。5種類の風味と、コムハニー(巣蜜)がありました。

  • ブロッサムは色々な花から採れたはちみつで、明るい黄色と華やかな香りが特徴
  • アカシアは透明感のある色とさわやかな香りが特徴。口に含むとほんのり甘くて爽やかな味わいです。
  • チェスナッツは栗の木から採れたはちみつで、濃厚な茶色とスパイシーな香りが特徴。口に含むと苦みと酸味が感じられる独特な味わいです。
  • パインはパイナップルのことではなく、松の木から採れた希少な“甘露蜜”で、深みのある琥珀色と芳醇な香りが特徴です。
  • ブラックフォレストはドイツ南西部の針葉樹林から採れた“甘露蜜”で 、濃厚な茶色と森林の香りが特徴です。“甘露蜜”ということでパイン同様貴重で 、口に含むと深くて豊かな味わいです。
  • コムハニー(巣蜜)は、巣ごと採取されたはちみつで、巣の部分にはビタミンやミネラルが豊富に含まれています。口に含むと巣の歯ごたえとはちみつの甘さが楽しめるので、そのまま食べたり、パンやチーズと一緒に食べるとサクサク感を楽しみながら美味しくいただけます。

私はパインハニーが大好きで、アイスのミルクコーヒーやパンケーキにあわせるのがお気に入りです!

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今回のまとめ

ヨーロッパは6000年以上前からはちみつの歴史がある
ヨーロッパでは紀元前5000年ごろから養蜂が生まれ「はちみつの歴史は人類の歴史」といわれるほどヨーロッパでは人々にとって重要な役割を果たしてきました。

日本ではちみつが一般的になったのは明治時代から
日本では642年に韓国から養蜂が伝えられたと日本書紀にあるのですが、その後はヨーロッパのように広まらず、一般的になったのは明治時代になってからでした。

逃げるミツバチ、逃げないミツバチ
明治になるまで日本で養蜂が広く普及しなかった要因の一つとして挙げられるのがニホンミツバチとセイヨウミツバチとの違いであり、特にニホンミツバチが外敵や気候の変化をきっかけに突然、巣ごと捨てて家出してしまう逃去性(とうきょせい)が影響していたようです。

近年、ニホンミツバチによる養蜂が増加中
ただ、近年は個人を中心にニホンミツバチを養蜂している人が増えていて、そのはちみつは調べたところかなり高価でしたが、栄養価が高く、抗菌作用や抗酸化作用などの健康効果が期待できるはちみつのようです。

「はちみつ純正法」の規制における特徴
そしてヨーロッパにははちみつの品質について定められた「はちみつ純正法」という法律があり、中でもドイツの基準は最も厳しく、他の国は実施していないはちみつに含まれる酵素についての基準が定められているそうです。

「はちみつ純正法」が制定された背景
また「はちみつ純正法」が制定された背景には、消費者のニーズだけでなく、安価で品質が定かでない輸入蜂蜜を規制することで国内の養蜂家を守るためでもあることが分かりました。

オススメのドイツ産はちみつ
そしてオススメのはちみつは、ドイツのメーカーブラム社の「バリムハニー」。日本では5種類のバラエティーに富んだはちみつと巣蜜を購入することができます。
花だけでなく、樹木から採れた琥珀色で芳醇な香りの「甘露蜜」がとても珍しいと思いました。

締めくくり ~参考サイト一覧~

近年、健康志向ではちみつの需要は世界的に高まっています。
日本でも個人を中心に養蜂をする人も増えていますが、ニホンミツバチとセイヨウミツバチにおける逃去性の違いはまったく知りませんでした。

またドイツでは養蜂を専業とする農家が減っていて、そこから養蜂家を守るためにできた法律が「はちみつ純正法」だったということも知りませんでした。

「本来、農業は人間を支えるものです。経済的な効率だけを追求すべきものではなく、他の産業の経済的な効率とは別に考えるべきではないでしょうか。」

偶然見つけたドイツの養蜂のマイスターの方のこの言葉が強く印象に残っています。あらゆる食品は決して人間の都合で作られている訳ではないんですよね。
蜜蜂も決して人間のためにはちみつを作っているわけではなく、この一文を読んでハッとしました。

参考にさせていただきました Thank you!