はちみつは加熱と非加熱がある!おすすめ無添加はちみつ

みなさん、はちみつは好きですか?
はちみつには加熱されたものと非加熱のものがあります。
加熱されたはちみつは工業的に生産されているため、糖以外の有効成分が失われているものが多く、非加熱のはちみつは採蜜から加工までを手作業で行っているため有効成分が含まれていますが花の種類によって風味や効能が異なります。
これに加えて、取り扱いを良くするために低温で加熱されているはちみつもあります。
この記事では、そんなはちみつの加熱・非加熱、そして低温加熱のそれぞれの違いをまとめました。また後半では私が気になっているはちみつについてもご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事は動画を作成し、YouTubeにて公開中です。
▼チャプター
00:00 オープニング
00:49 チャンネル説明
01:38 不要な加熱をする理由
03:51 低温加熱のはちみつの特徴
06:08 完全に非加熱のはちみつとは?
08:32 私が気になったハチミツ
10:03 まとめ
12:15 最後に
なぜ、本来不要な加熱をするのか?
そもそも、はちみつは古くから加熱しなくてもよい食品でした。
なぜなら水分量が少なく、糖分濃度が高い弱酸性のため、ほとんどの微生物が生育できないからです。
また、はちみつに含まれる酵素が微生物の増殖を防ぎます。
これらの理由からはちみつは他の食品のような殺菌処理をしなくても微生物に汚染されずに長期保存が可能な食品なのです。
しかし生産量が多く、事業としてはちみつを扱っている企業の多くが、はちみつを加熱しているそうです。なぜでしょう?
調べたところ、はちみつを加熱したほうが企業側には、
- 加熱することではちみつの粘度を下げ、容器に充填しやすくする
- はちみつに含まれる水分量の調整ができるので品質を均一化しやすい
- 加熱することではちみつが早く濃縮されてコスト削減になる
- 加熱すればはちみつ由来の酵素に頼らず人為的に殺菌できる
といったメリットがあるからだということが分かりました。
もちろん、加熱すればはちみつに含まれる酵素の機能は失われますので、甘み以外の効果に期待はできなくなります。
どのようにはちみつを加熱するのか?
実際にはちみつ工場で働いたことがあるという方が書いたコメントを見つけましたので、これを紹介しましょう。
まだ蜂が羽根で乾かしていない水分量の多い蜜を、高密度フィルターや珪藻土を使って濾過し、それを高温で煮詰めて水分を飛ばすことで粘度を高めてから複数の糖類で甘みを足していた。理由は蜂が羽根で乾かすのは時間がかかるらしく値段も高くなるから。
1日の終わりにドラム缶に入った中国産のはちみつをタンク内に入れ、翌朝まではちみつの温度が65℃の状態で攪拌・加熱し続け、それを翌日に機械で充てんしたものを国産としてネットで販売していた。ネットでは今も人気のようです。
いずれも匿名ですので真偽は分かりません。
しかし、とてもリアルで生々しい内容だったので紹介させていただきました。
本当なら、なかなか闇が深いなと思いました。
低温で加熱したはちみつの特徴
ここからは加熱はするものの、自然に存在しうる状態以上には加熱しない低温加熱のはちみつについて調べてみました。
まずお伝えしたいのは、低温加熱のはちみつは、同じ加熱でも先のような加熱はちみつとは全くの別物だということです。

低温加熱とははちみつをお風呂に入れるようなイメージで湯煎にかけて、はちみつの蜜温を40~45℃以下で加熱する方法です。この温度帯であればはちみつに含まれる酵素やビタミン、ミネラル等の栄養成分は壊れにくく、美味しさや香りを保つことができます。これが低温で加熱する特徴です。
なぜ加熱しなくても良いはちみつを加熱するのでしょう?
調べましたが、これには理由がありました。
それは先の加熱はちみつと同様に、温めることで粘性を下げ、容器に詰めやすくするためです。加えて採蜜した時に含まれる巣の欠片や蜜蜂の脚などのゴミを取り除くためでもあるとのことでした。
これには季節的な要因が影響するようで、気温が下がってはちみつが固まったり、結晶化する冬場は特にはちみつを温めて柔らかくほぐさなければ扱えないとのことでした。
つまりは低温加熱のはちみつとは、一年を通してはちみつを出荷・販売している企業や養蜂家にとっては必須といってよい手段とのことでした。
先にお話しした工場で大量生産といった規模ではない中小の生産者や、専業の養蜂家がとっている方法のようです。
この低温加熱を非加熱として販売しているお店もあるようです。その根拠は、自然界でも存在しうる温度帯で加熱しているからだそうです。
ただ、ここについては意見が分かれるようで、専業ではちみつを生産している人によれば「(低温加熱は)全世界共通でやっていること」とのことですが、一方で低温であっても、その加熱によって風味や香り、成分の変化が少しでもあるようなら「それは非加熱ではない」という声もあるため、意見が分かれるようです。
完全に非加熱のはちみつとは?
最後に一切、加熱していないのが非加熱のはちみつです。
加熱や低温加熱を一切行わず、蜂が作り出した自然のままのはちみつを生産しています。はちみつは濃厚で、風味や香りが豊かで、栄養素や酵素が損なわれていない、そのままの状態で出荷しています。
低温加熱については、「その加熱時間によって、はちみつの風味や成分が少なからず失われる」という情報も目にしたのですが、非加熱のはちみつであれば、そのような懸念はありません。
蜜蜂が食べるのと同じレベルではちみつに含まれる酵素による抗酸化作用や、免疫力を高める効果が期待できます。
それなら、全て非加熱にすれば良いのでは?と思いましたが、この非加熱のはちみつを生産するには、かなりの手間と時間がかかるだけでなく、採蜜して濾過する時期が限られる、といった条件があるとのことでした。

また非加熱だと、はちみつの粘度が高くなることがあるため、不純物を取り除くための網やろ布をつかってはちみつが落ちにくくなることがあるそうで、その場合は時間をかけて目の細かい網の上にシルクをひくなど、独自の工夫を凝らさなければならないとのことでした。
非加熱のはちみつを調べたことで感じたことがあります。
それは非加熱のはちみつをつくる生産者には、ある種の「信念」があり、心から蜜蜂が生みだした自然のあるべき姿を「尊重」する姿勢がある、ということです。
非加熱の蜂蜜を生産しているのは傾向として
- 個人でやっている人
- 副業でやっている人
- 養蜂を始めてからの歴が浅い人
に多いようでした。あくまで傾向ですが、だからこそ、それだけの手間と時間をかけることができると考えると納得感があります。
また非加熱のはちみつは産地や生産者によって、あるいは採取される年によって味わいが異なるようで、その個性がむしろ愛される一因となっているようでした。
非加熱のはちみつは、加熱処理はもちろんですが、低温加熱したはちみつよりも生産コストがかかるため結果的に販売価格も高価になってしまいますので、消費者からすると価格面でのハードルは高くなるようです。
私が気になったはちみつ
ここからは、はちみつについて調べている中で気になったはちみつを見つけましたので、ご紹介させてください。
私が見つけた気になるはちみつは佐渡島でつくられた「花かおる 島のはちみつ」です。このはちみつは、日本の北限と南限の植物が自生する自然が豊かな佐渡島で収穫されたはちみつです。

また非加熱で生搾りされているため、栄養素や香り、風味が損なわれていないとのこと。さらに地域資源を活かすため、里山環境の保全活動にも努めながらはちみつを生産している点が素晴らしいと感じました。
どんな人が生産者なのか?についても調べたのですが、こちらも興味深かったです。
生産者さんは佐渡島出身で、IT企業を経営する傍らで故郷で2018年から養蜂を始めたとのこと。ITの世界で培った技術や経験を活かしながら、非加熱で生搾りという手間暇をかけてされたはちみつはとても期待できます。
養蜂を通じて、土地を保全し佐渡島の豊かな自然を次の世代に残すことを目指しているとのこと。そうしてつくられたはちみつは、間違いなく信頼できるものであることでしょう。
ただ残念ながら、この記事を書いていた時はシーズンオフで販売していないとのことでしたので、販売された際には必ず購入して味わいたいと思います。
おすすめの非加熱はちみつをご紹介します
はちみつ由来の酵素による抗酸化作用や免疫力を高める効果が期待できる非加熱のはちみつをご紹介します。
非加熱のはちみつを生産する人たちには自然のあるべき姿を尊重する信念があります。
ただ、産地・生産者・採取される年によって味わいが異なることや、生産コストがかかるため価格が高くなる点は覚えておく必要があります。
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今回のまとめ
本来、加熱しなくても保存が可能なはちみつには、加熱と非加熱、また限りなく非加熱に近い低温加熱があります。
加熱はちみつ
そもそもはちみつは加熱しなくてもよい食品ですが、大量生産と安定供給が求められる企業は、はちみつの由来の酵素を失活させて、はちみつの粘度を下げ、品質を均一化させてコスト削減につなげるために加熱している。
はちみつ工場で働いた人の匿名コメントによれば、早期に採取した水分量の多いはちみつを高温で長時間煮詰めて水分を飛ばして糖類で甘みを足すなどの手段によって工業的にはちみつを生産している。
低温加熱はちみつ
加熱はするものの、40〜45℃以下の温度帯で加熱する低温加熱。これによってはちみつに含まれる栄養成分を壊さずに美味しさや香りを保つことができます。
ただ、それでも加熱をすることで成分が少なからず失われることもあるようですが、冬場なども含めた通年で出荷をしていかなくてはならない中小の生産者や専業の養蜂家であれば、その多くが用いる方法のようです。
非加熱はちみつ
最後に一切の加熱を行わないのが非加熱のはちみつです。
自然のままのはちみつのため風味や栄養素が損なわれず、最もはちみつ由来の酵素による抗酸化作用や免疫力を高める効果が期待できます。しかし、生産には手間と時間がかかり、不純物を取り除くための工夫が必要です。
非加熱のはちみつを生産する人たちには自然のあるべき姿を尊重する信念があります。
ただ、産地・生産者・採取される年によって味わいが異なることや、生産コストがかかるため価格が高くなる点は覚えておく必要があります。
また気になるはちみつとしては、自然が豊かな佐渡島でつくられた「花かおる 島のはちみつ」を紹介させていただきました。
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締めくくり ~参考サイト一覧~

ホットケーキにかけると最高に美味しいはちみつ。
本来、加熱の必要がない食品ですが、現在販売されているものには、加熱、非加熱、低温加熱といった種類があり、それぞれに特徴や効能が異なります。
加熱はちみつは大量生産されているため安価なので、甘味料として日常的に使う。
非加熱はちみつは、有効成分が豊富であるが季節限定だったり値段が高いので、とっておきの時や体調が良くない時にそのまま食べる。
低温加熱はちみつは非加熱にとても近く、通年販売しているところが多いので、ヨーグルトにかけたりして食べる。
こんな風に、それぞれの特徴を理解し、用途に合わせた使い分けをすることが重要だということが分かりました。
みなさまも、どうか「知らないままで食べる」ことのないよう、はちみつについてしっかりと知識をもって食べましょう。
- 【第13回】間違いだらけのはちみつ選び【非加熱はちみつに物申す!】
https://youtu.be/bMmCqTFwzWE - おたくのはちみつは非加熱ですか?
https://www.matsujiro.shop/blog/archives/618 - はちみつを通して島を次時代につなぐ
https://ritokei.com/voice/16880 - 無濾過・非加熱の定義とは?(はちみつの真実)
https://bowlmix.com/story/3101/