リンゴ酢を毎日飲むと肥満の原因に!?|飲み方を間違えなければ驚くべき健康効果も

ダイエットに効果があるリンゴ酢。
まろやかで飲みやすいですよね?
ただ、リンゴ酢で太るという噂を聞いたことはありませんか?
もし本当なら、ダイエットのつもりで飲んでいたのに太った!なんてことになりかねません。
今回はリンゴ酢で肥満になる噂について調べてみました。
この記事は動画を作成し、YouTubeにて公開中です
▼チャプター
00:00 リンゴ酢で太るといわれる話
00:45 1. リンゴ酢で 肥満になるのか?
02:37 2. リンゴ酢の健康効果
04:38 3. リンゴ酢の正しい飲み方
06:48 4. ダイエット効果の高める飲み方
08:15 5. 夏バテに効果抜群な理由
09:39 30秒で今日のまとめ
リンゴ酢で肥満になるのか?
さっそくリンゴ酢で肥満になる という噂について調べました。
リンゴ酢は、リンゴ果汁をアルコール発酵させた後、さらに酢酸で発酵をさせてから熟成させたものを殺菌・ろ過して作られるのですが、リンゴ酢に含まれる酢酸には脂肪燃焼を促し、新陳代謝を向上させる働きがあります。
2009年、ミツカングループ中央研究所は、一定量の食酢を含む飲料を3ヶ月間、摂取したところ、内臓脂肪が約5%も減少したという研究結果を発表しました。
この研究では食酢でしたが、リンゴ酢であればより飲みやすいですよね?飲むだけで内臓脂肪が減るなら、こんなにありがたいことはありません。
しかし、ここに「3つの落とし穴」がありました。
1つ目は、リンゴ酢には、脂肪燃焼だけでなく食欲増進効果があるため、これによって、つい食べ過ぎてしまうという点。
2つ目は、空腹の時間をつくらない状態だと、脂肪を燃焼するメカニズムが十分に働かないという点。
医学博士の青木 厚(あつし)先生の本「『空腹』こそ最強のクスリ」によれば、空腹の時間をつくることで身体は脂肪を燃焼してエネルギーを生み出すように働くと書かれています。
3つ目は、最近はリンゴ酢にハチミツや糖類が添加されたドリンクがあり、これらの糖質量は普通のリンゴ酢よりも多く含まれている点。当然、これを飲み過ぎれば太ってしまいます。
以上の3つが、リンゴ酢で肥満になると噂される理由でした。
ただリンゴ酢を飲めばよい、というわけではなく、ちゃんと条件を知った上で飲み続けなくては効果が出ない、ということですね。
なお、3つ目のハチミツや糖類が添加されたリンゴ酢は、「清涼飲料水」と記載されていますので、普通のリンゴ酢をお求めの際には「リンゴ酢」や「食酢」と記載されたものを選ぶようにしてください。
リンゴ酢には他にも非常に優れた健康効果があります。
リンゴ酢の健康効果

リンゴ酢には、ダイエット効果だけでなく、非常に優れた健康効果がいくつかあります。こちらでは血糖値の安定、血圧を下げる、抗酸化作用、そして疲労回復についてご紹介しましょう。
血糖値の安定
リンゴ酢に含まれる酢酸は、食後の血糖値の上昇を緩やかにします。
これはとても良い効果で、なぜなら急な血糖値の上昇は、体内で唯一血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きを弱め、糖尿病のリスクを高めてしまうからです。リンゴ酢をはじめとした酢を飲めば、血糖値の上昇が穏やかになるため、インスリンの働きが弱まりません。
- 血圧を下げる
リンゴ酢を始めとした食酢は塩味を引き立てる働きがありますので、それだけで減塩効果になります。そしてリンゴ酢には、リンゴに多く含まれるカリウムがそのまま引き継がれています。カリウムは、高血圧の原因となる塩分の吸収を防いで尿への排泄を促してくれる作用がありますので高血圧の予防にとても効果的です。 - 抗酸化作用
また、リンゴ酢には抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、細胞へのダメージを軽減する作用のこと。これはリンゴ酢に豊富に含まれるポリフェノールによるもので、呼吸によって細胞に貯めこまれた過剰な活性酸素を除去することで、老化を防ぎ、がんの予防にも役立ちます。 - 疲労回復
リンゴ酢には疲労回復効果もあります。これはリンゴ酢に含まれるクエン酸によるもので、クエン酸には筋肉を使うと生まれる疲れのもととなる乳酸を分解し、新陳代謝を促進する働きがあります。長時間の作業や運動による疲れを感じたときに、リンゴ酢を飲むことで、疲労の回復を早め、元気を取り戻すことが可能になるのです。
しかし、これらの健康効果があるからといって飲み過ぎは禁物です。どのくらい飲めば良いか?いつ飲めば良いか?どんな飲み方が良いか?
こういった疑問を持つ人も多いと思いますので、こちらについても調べてみました。
リンゴ酢の正しい飲み方
どのくらい飲めば良い?
2006年にミツカンと昭和女子大学が実施した共同研究によると、健康な成人女性12名に、大さじ1杯(15mL)の食酢を使って調理したワカメの酢の物を食べてもらうグループと、食酢が含まないワカメのダシ醤油和えを食べてもらうグループとで、摂取後15分、30分、120分に血糖測定を行っところ、食酢を摂取したグループは食後の血糖値の上昇が最大で13%、抑制されたことが分かりました。
この研究からも、一日に摂取する酢の量は大さじ1杯から2杯までが適量といわれています。ただ、胃腸が弱い方は大さじ2杯も飲むと胃が荒れてしまう恐れがありますので、少量から始めて様子を見ながら徐々に増やしていくのが良いようです。
いつ飲めば良い?
飲むタイミングですが、空腹時よりも食事中、または食後がおすすめです。
理由は、先ほどの研究結果にある通り、食後の血糖値の上昇を抑える効果があるからです。飲みやすくフルーティなリンゴ酢であれば、食後の口あたりをさっぱりさせるドリンクとしても良さそうです。また寝る前に飲むと眠りやすくなる、という情報もありました。
逆に、食前や空腹時にリンゴ酢を飲むことは、おすすめできません。食前に飲むと食欲が増進され、食べ過ぎてしまうことがありますし、空腹時に飲めば胃液の分泌が促進され、胃が荒れる危険性があるからです。
どう飲めばよい?
リンゴ酢はそのまま飲むのではなく、水やお湯で割って飲むのが良いようです。
おすすめは、大さじ1杯のリンゴ酢を150~200ccの水かお湯で割って、1日に1~2杯飲む方法。なお原液のまま リンゴ酢を飲んでしまうと、お腹が痛くなる・気持ち悪くなることがありますので気をつけてください。
さらに飲むだけでなく、調味料としても活用できます。サラダのドレッシングやマリネする時に、また煮物の隠し味として使えば、さらに気軽にリンゴ酢を取り入れることができそうです。
以上がリンゴ酢の正しい飲み方でしたが、ダイエット効果を最大化するリンゴ酢の活用法についてまとめてみました。
ダイエット効果の高める飲み方

リンゴ酢をダイエットに活用するには、正しい飲み方、適度な運動、バランスの良い食事の3つの組み合わせが重要です。
この3つを組み合わせることで、より効果的な体重管理が可能になります。
正しい飲み方
まず、正しい飲み方については先ほどお伝えした通り、一日に大さじ1杯~2杯を水やお湯で割って食事中か食後に飲みましょう。料理に使用してもOKです。
適度な運動
運動については、リンゴ酢のダイエット果を高めるためには非常に重要です。運動によって筋肉がつくと基礎代謝が上がり、基礎代謝が上がると、リンゴ酢の脂肪分解効果がより効率的に働くからです。また運動をすれば、疲労物質である乳酸が溜まりますが、リンゴ酢に含まれるクエン酸がこれを取り除いてくれます。
ただ、急に過度な運動をしてしまうとよくありませんので、まずはウォーキングやストレッチなどの軽い運動から始めてみましょう。
バランスの良い食事
ダイエット中は、食事の質にも気をつける必要があります。
リンゴ酢を飲むだけでなく、筋肉を保持するためのたんぱく質をしっかり摂り、早めに満腹感を得るために食物繊維が豊富な野菜や全粒穀物もバランスよく摂りましょう。
以上の3つを組み合わせることで、リンゴ酢のダイエット効果を最大化することができます。
そしてリンゴ酢は、自律神経の乱れから生じる夏バテにも抜群に効果があることを知っていますか?
夏バテに効果抜群な理由
夏バテとは、夏の高温多湿な環境に体が対応しきれずに疲労が蓄積して起こる体調不良のことです。
体がだるい・食欲がない・疲れやすいなど、主に自律神経系の乱れによる症状があります。他にも、疲れがとれない・やる気の低下・めまい・頭痛や肩こり・熱っぽい・下痢・イライラするなどの症状もあります。
これらの夏バテの症状にリンゴ酢が効果抜群なのは、リンゴ酢には「疲労回復」と「食欲増進」という2つの効果があるからです。
- 疲労回復効果
リンゴ酢に含まれるクエン酸が疲労回復効果を発揮することは、先にお伝えしたとおりです。 - 食欲増進効果
リンゴ酢の酸っぱさが食欲を増進させ、食欲が落ちる夏バテには効果抜群です。ダイエットでは「食前に飲むと食べ過ぎてしまう」とお伝えしましたが、夏バテで食欲がないようなら、食前に水かお湯で割ったリンゴ酢を飲むと食欲が湧いてきます。食事が摂れれば、栄養バランスが整いますので、夏バテからの回復が早まります。また夏バテには水分補給も効果的なのですが、水で割ったリンゴ酢を飲んでおけば水分補給にもなります。
もちろん、リンゴ酢を飲む以外にも、食事・睡眠・運動などの生活習慣を心がけることが前提ですので、その点もお忘れなく。
今回のまとめ
リンゴ酢で肥満になるという噂は…
- 食前に飲むと食べ過ぎるから
- 空腹の時間がないと脂肪燃焼が弱いから
- 清涼飲料のリンゴ酢には糖類が多いから
今回紹介したリンゴ酢の健康効果は…
- 血糖値の安定
- 血圧を下げる
- 抗酸化作用
- 疲労回復
正しい飲み方は…
- 大さじ1杯をコップ1杯の水かお湯で割って
- 食中・食後、あるいは寝る前で安眠効果も
- ダイエットなら運動と栄養バランスも必須
- 夏バテなら、食前に飲んでもOK
「知らない食」のなるほど話。ご覧いただき、ありがとうございました。
- 食酢が食後血糖値の上昇を抑制するという研究
https://dm-net.co.jp/calendar/2006/001141.php - 約大さじ一杯(約15ml)の食酢を食事と一緒にとることで、食後の血糖値上昇が緩やかになる!
https://www.mizkan.co.jp/health/sunochikara/blood-glucose-level/ - 肥満気味の方の内臓脂肪の減少
https://www.mizkan.co.jp/health/report/01.html - リンゴ酢で血圧対策 – カリウム効果に注目!
http://kouketsuatsu-naosu.com/ringosu-ketuatutaisaku/ - リンゴ酢を飲むタイミングは食前?食後?寝る前?1日の摂取量は?
https://kisetsumimiyori.com/ringo-su-taiminngu/ - リンゴ酢ダイエットで痩せないのにはハッキリとした理由があった!たった一つの失敗点とは
https://37project.jp/blogpost/magazine312/ - リンゴ酢は痩せる?太る?ダイエット効果をカロリー・栄養素から徹底解説
https://fitmap.jp/magazine/diet/172028/